弘前市の葛西憲之市長は4日の定例会見で、子育て世代の経済的負担を軽減するため、2013年度、満18歳までを対象に入院した際の医療費無料化を検討していることを明らかにした。
県内では西目屋村など一部町村で満18歳までの入院時の医療費や、通院費を無料化しているが、市部では初めてとなる。
無料化を検討しているのは、満18歳までの子どもが病気やけがで入院した際、保険診療の自己負担分に当たる金額で、通院で掛かる医療費は含まない。
同市は現在、県の制度を活用し、未就学児の入院や通院で掛かる医療費を軽減している。検討中の無料化が実現すれば、市は新たに小学生以上から年間230人程度の申請があると見込んでいる。
また、葛西市長は未就学児を対象にインフルエンザ予防接種費用の一部を助成することを検討していることも明らかにした。