肺炎球菌ワクチン、13価の検討方針案提示-厚労省、高齢者の疾病抑制評価も

厚生労働省は17日、
厚生科学審議会予防接種・
ワクチン分科会予防接種基本方針部会の
ワクチン評価に関する小委員会に対し、
13価肺炎球菌ワクチンを高齢者への
定期接種で使用するかどうか
検討する際の方針案を示した。
 
疾病抑制効果の評価については、
既存のデータを用いて推計することを提示。
 
肺炎診療に関する医療費や肺炎の
発生頻度などを収集する必要性などを挙げた。【新井】
 
[normal_box color=”orange” border=”b3″]肺炎球菌ワクチン、13価の検討方針案提示
キャリアブレイン 2015年12月18日 11:06
厚生労働省は17日、厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会のワクチン評価に関する小委員会に対し、13価肺炎球菌ワクチンを高齢者への定期接種で使用するかどうか検討する際の方針案を示した。疾病抑制効果の評価については、既存のデータを …
 
インフルで接種ミス 菊池の医療機関 /熊本
毎日新聞 2015年12月05日 16:09
菊池市は4日、市内の医療機関で、インフルエンザの予防接種を受けに来た女性(62)に対し、成人用肺炎球菌ワクチンを接種するミスがあったと発表した。女性の健康状態に異常はないという。 市によると、女性は11月19日に来院して誤って成人用肺炎球菌ワクチンを接種され …
 
海外旅行で肺炎、請求は数千万円!
CareNet.com (登録) 2015年12月03日 04:13
そのため、同社では、予防に力を入れており、海外旅行保険への加入はもちろんのこと、渡航前のリスク情報の収集、肺炎球菌などのワクチンの積極接種、転倒防止などの事故予防グッズの購入、英文診断書作成などの渡航前健康準備をシニア旅行者に啓発している。とくに70 …
[/normal_box]

 

 13価肺炎球菌ワクチンは小児の定期接種に用いられている。高齢者の定期接種は23価ワクチンが使用され、13価は任意接種に位置付けられている。13価の定期接種を求める動きも出てきているが、日本感染症学会と日本呼吸器学会の合同委員会は、65歳以上への13価ワクチンの費用対効果の解析が未実施であることなどを指摘。「13価を含む肺炎球菌ワクチンのエビデンスに基づく指針を提示することは困難」といった見解を示していた。

 この日の会合で示された検討方針案でも、疾病抑制効果を無作為の比較試験で評価する際の問題点として、既に高齢者に対して23価ワクチンを定期接種として使用しているため、疾病抑制効果の評価に間接的な影響が生じることや、推計で約4万人の研究対象者が必要となることなどを指摘。費用対効果についても、肺炎診療に関する医療費やQOL(生活の質)値などに関する情報が不足しているとした。

 こうした状況を考慮し、厚労省は、国内の高齢者に対する疾病抑制効果の評価について「国内臨床試験に関する実効性の観点から、既存のデータを用いて推計する」と提案。早期に研究班が収集する科学的知見として、▽肺炎診療にかかる医療費▽成人市中発症肺炎などの発生頻度、血清型の分布▽QOL評価の指標―を提示している。

 また、13価単独や23価単独、両方のワクチンを併用するといった施策を実施する場合は、「それぞれのモデル解析による費用対効果などの分析・評価を実施する」とした。これに対し、委員から「経済評価は打ち方で決まる」「臨床的な効果が出ないと費用対効果が出てこない」といった意見も出たが、小委員会として検討方針案を了承した。
 

【関連記事】

 

引用:肺炎球菌ワクチン、13価の検討方針案提示-厚労省、高齢者の疾病抑制評価も
 
 

コメントは受け付けていません。