風疹、流行のピーク超す 感染研「油断は禁物」 apitalより

apital 朝日新聞の医療サイト 2013年7月 9日
 
風疹の患者数が最新の1週間(6月24~30日)で359人と、600~800人ペースで増えていた時期に比べて大幅に減少したことが分かった。国立感染症研究所が9日発表した。感染研によると、流行のピークを過ぎたとみられる。
 
 感染研によると、都道府県全てで100人を下回った。多い順に大阪府が90人、東京都が68人、神奈川県と兵庫県が24人など。今年に入ってからの患者数は計1万1991人。
 
 1週間の患者数は5月が800人程度、6月は600人程度だった。前週(17~23日)は605人。任意のワクチン接種が広がったことで、増加に歯止めがかかってきた可能性があるという。
 
 減少傾向にあるとはいえ、昨年同時期の74人に比べまだ5倍近い。感染研の多屋馨子室長は「風疹の免疫が十分ではない人はまだ多い。流行が盛り返す可能性もある。油断しないで欲しい」と話す。
 
fuusintemp
 


NHK NEWS WEB 2013年(平成25年)7月9日
風疹 ピーク過ぎるも注意必要
 
先月30日までの1週間に新たに風疹と診断された全国の患者は359人で、700人近いペースで増えていた5月下旬の半分程度にまで減ったことが分かりました。国立感染症研究所は「去年夏に始まった風疹の流行はピークを過ぎた可能性が高い。ただ、患者数は依然多いので、妊娠を希望する女性などはワクチンを接種してほしい」と話しています。
 
熱や発疹などの出る風疹は、患者のせきやくしゃみを通じて広がり、妊娠中の女性が感染すると、赤ちゃんの目や耳、それに心臓などに障害が出るおそれがあります。
国立感染症研究所によりますと、先月30日までの1週間に新たに風疹と診断された全国の患者は359人で、700人近いペースで増えていた5月下旬の半分程度にまで減り、去年夏に始まった流行は、ピークを過ぎた可能性が高いということです。
ただ、例年に比べると患者数は依然多く、新たな患者は、最も多い大阪府で90人、次いで東京都で68人、神奈川県と兵庫県で24人などとなっています。
国立感染症研究所の多屋馨子室長は「風疹の抗体を持っていない人はまだ多く、今後再び患者が増えるおそれもゼロではない。妊娠を希望する女性などは、積極的にワクチンを打ってほしい」と話しています。

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