鳥インフル、合同チーム調査続行 WHOと中国

2013/04/21 15:14 【共同通信】

 【上海共同】世界保健機関(WHO)と中国国家衛生計画出産委員会の合同チームは21日、上海市で鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)に関する調査を続行した。

 同型ウイルスの世界初の感染例が中国で公表されてから3週間。感染は上海、北京の2市と江蘇、浙江、安徽、河南の4省に拡大。感染者は全体で死者18人を含む計97人に上り、100人に迫っている。

 合同チームは20日に上海市に到着し、市当局者から感染拡大防止に向けた取り組みについて説明を受け、医療施設で治療状況などを視察。同市には22日まで滞在し、上海市か、移動先の北京市で記者会見を行う予定。

中国の鳥インフル、死者18人に 感染百人に迫る

2013/04/20 21:50 【共同通信】

【上海共同】中国での鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)感染者について、浙江省政府は20日、新たに3人、上海市と江蘇省政府は新たに1人ずつが確認されたと発表。感染者は全体で97人となり、100人に迫った。また浙江省政府は同日、感染者の男性が19日夜に死亡したと発表。全体の死者は計18人となった。

 感染は上海、北京の2市と江蘇、浙江、安徽、河南の4省に拡大している。中国政府は、同型ウイルスが食材市場の生きた鳥から検出されたことから、食用の家禽など鳥類の防疫態勢を強化しているが、感染者は連日、増加している。

鳥インフル世界的流行否定できず 国立感染研が評価

2013/04/19 19:51 【共同通信】

 国立感染症研究所は19日、中国で感染者が相次ぐ鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)が「人間への適応性を高めており、パンデミック(世界的大流行)を起こす可能性が否定できない」などとする初めてのリスク評価を公表した。

 同研究所は、同一家族内で複数の発症者があることから「限定的な人から人への感染が起こっている可能性が否定できない。ただし確認はされていない」とした。

 中国国内では発症監視体制が強化されているため、今後も感染地域は拡大する可能性があると指摘。日本に感染者が入国する場合も想定し、情報収集や対応の準備を行うとした。

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