がん患者情報、国に一元化 治療向上へ自公民新法

2013/03/27 09:45 【共同通信】

gankenshin がん治療の技術向上などを目的に、全国のがん患者に関する情報を国が一括管理することを盛り込んだ新法の素案の概要が27日、分かった。国内全ての病院に患者の氏名や治療部位、治療法などに関する情報の提供を義務付け、病院は患者の同意がなくても情報を報告できるとしているのが特徴だ。自民、公明、民主の3党は議員立法で今国会への提出を目指す。

 政府が昨年6月に発表した「がん対策推進基本計画」を受けた対応。がんの種類ごとの患者数や症状に関するデータ、生存率など幅広い情報を国が一元的に管理し、治療法の研究や薬の開発などに役立てる狙いがある。

つづき 中国新聞 2013/3/27

患者にとっても病院が選択しやすくなるなどの利点が考えられるが、個人情報保護への懸念もあり、3党はさらに内容を詰める。

 関係者によると、素案は(1)国内の全病院が治療したがん患者の氏名や生年月日、がんの部位、治療法などの情報を各都道府県に報告(2)各都道府県は国が国立がん研究センターに設けたデータベースにこれらの情報を提供―などとしている。

 厚生労働省によると、これまでは各都道府県が、同意を得た一部の病院から提供された患者情報を集約していたが、データ数が不十分な上、都道府県をまたがって治療を受けた患者の情報は追跡しきれないなど課題があった。

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