武田薬品、貧血薬を回収 米国で販売、死亡例も

2013/02/25 12:22 【共同通信】

omontys 武田薬品工業と米製薬会社「アフィマックス」(カリフォルニア州)は25日までに、米国で販売している透析患者向けの腎性貧血治療剤「オモンティス」を自主回収すると発表した。投与した患者が死亡するなど重い副作用が確認されたため。医療関係者には患者への投与を中止するよう要請した。日本国内では販売していない。

 武田薬品によると、オモンティスはアフィマックス社と共同で開発し、武田薬品の米国子会社が昨年4月に発売、透析患者2万5千人以上に投与された。これまでに全体の約0・2%の患者にアレルギー反応などの副作用が見られ、約0・02%(数人程度)は投与後に死亡したという。

武田薬品、貧血薬を米で自主回収 死亡例報告受け

朝日新聞 2013年2月24日22時57分

 武田薬品工業は24日、米国で昨春から販売している腎性貧血治療薬「オモンティス」を自主回収すると発表した。重い急性アレルギー反応「アナフィラキシー」による患者の死亡例などが報告されたため。日本では販売していない。

 同社によると、オモンティスは人工透析患者向けの貧血治療薬。昨年4月に発売し、2万5千人以上の患者に使われたが、数十人に副作用が起きた。うち3分の1は死亡を含む重症例だったという。オモンティスの米国での売り上げは昨年12月までで約28億円で、業績に大きな影響はないという。

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