厚生労働省は13日、ダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)で、新たに2人の死亡を確認したと発表した。患者は愛媛、宮崎両県のいずれも成人男性で、昨年秋に死亡。最近の渡航歴はなかったという。
厚労省はSFTSを、診断した医師に保健所への報告を義務付ける感染症法の4類感染症に分類する方針を決めた。原因ウイルスは、研究機関などが所持する場合に届け出が必要な3種病原体に指定される見通し。
SFTSは、中国で広がりが報告されたウイルス感染症。国内では今年1月、山口県の成人女性1人が昨年秋に死亡していたことが初めて確認された。