弘前公園の桜を守る「チーム桜守」と海老名雄次さん
はじめに
青森県弘前市に位置する弘前公園は、約52品種・2,600本の桜が咲き誇る、日本有数の桜の名所です。
この美しい景観を守り続けるのが、弘前市公園緑地課の「チーム桜守」です。
その中心メンバーの一人が、樹木医であり総括主査の海老名雄次(えびな ゆうじ)さんです。
海老名雄次さんの歩みと「チーム桜守」の誕生
海老名さんは旧浪岡町(現・青森市)出身で、2009年に弘前市役所に入庁しました。
2013年には樹木医の資格を取得し、2014年度に発足した「チーム桜守」のメンバーとして活動を開始しました。
このチームは、長年弘前公園の桜を管理してきた小林勝さんの定年退職を機に、桜の管理技術「弘前方式」を継承・発展させるために結成されました。
「弘前方式」とは
「弘前方式」とは、リンゴ栽培で培われた剪定技術や施肥、薬剤散布などを桜の管理に応用した方法で、桜の寿命を延ばし、美しい花を咲かせることを目的としています。
この技術により、弘前公園の桜は樹齢100年を超えてもなお見事な花を咲かせています。
桜と人をつなぐ使命
2020年、新型コロナウイルスの影響で「弘前さくらまつり」が中止となり、公園が閉鎖されました。
その際、海老名さんは「桜は人に見られて輝く」と実感したと語っています。
手塩にかけて育てた桜を人々が楽しむ姿を見ることが、桜守としての喜びであり、使命であると感じたのです。
後進への技術継承と未来への展望
「チーム桜守」は、2023年度に新たなメンバーとして丸居和(まるい なぎ)さんが加わり、現在は橋場真紀子さん、海老名雄次さん、丸居和さんの3人体制で活動しています。
また、同課や会計年度任用職員の作業員を含む約45人がチームに加わり、桜の管理にあたっています。
海老名さんは、桜の管理技術を後世に伝えるため、マニュアルの整備や若手職員への指導にも力を入れています。
「なるべく元気な、健康な桜を次の世代にバトンタッチしていきたい」と語り、未来を見据えた管理に取り組んでいます。
結びに
海老名雄次さんは、桜を守るだけでなく、人々の心に春を届ける架け橋として、日々尽力しています。
その姿勢は、桜の美しさとともに、多くの人々の心に深く刻まれていることでしょう。
参考リンク:弘前公園のチーム桜守