下半身に装着し運動を補助するロボットスーツ「HAL」を使って脳卒中などの患者にリハビリをすると歩行能力が改善したと、筑波大の研究グループが4日発表した。
筑波大の山海嘉之教授らが開発したHALは、人が体を動かす際に脳から伝わる信号を読み取り、モーターで運動を補助する装置。全国約150の福祉施設で使われているが、多数の患者でリハビリ効果を実証した例はこれまでなかった。
リハビリには、慢性的に歩行が不自由な18~81歳の32人がHALを装着した状態で20分間歩くなどの訓練を実施。27人は10メートルを歩く平均時間が19・2秒から16・4秒に短縮された。