震災後の肺炎患者、宮城で急増 埼玉の医師らが調査

2013/03/05 19:47 【共同通信】

seki 埼玉医科大の大東久佳医師(呼吸器内科)らの研究グループは5日、宮城県気仙沼市の3病院の医療記録を解析した結果、東日本大震災後に肺炎による入院患者の発生率が、震災前に比べ5倍以上に増えたことを確認したと発表した。患者の9割が65歳以上だった。

 大東医師によると、震災後、被災地では肺炎患者が増えたとの報道や報告が相次いだが、震災で比較に使うデータを失ったり、被災を免れた医療機関に患者が集中したりした事例もあり、実態はよく分かっていなかった。

 医師らは震災1年前の2010年3月から11年6月までに、気仙沼市立病院などに入院した18歳以上の患者550人分のカルテなどを調べた。

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