【カイロ共同】ロイター通信によると、世界保健機関(WHO)のケイジ・フクダ事務局長補は13日までに、新型肺炎(SARS)を引き起こすウイルスと同じ仲間であるコロナウイルスの新種について「人から人」への感染が起きる可能性があると警告した。
新種ウイルスの感染による死者が相次いでいるサウジアラビアで12日、記者団に述べた。フクダ氏らによると、密閉された空間で感染者と長時間過ごした場合などにウイルスに感染する恐れがあるという。
新種ウイルスは最近、サウジ東部州アフサーで感染が拡大。同国保健省は12日、アフサーで感染者2人が新たに死亡したと明らかにした。
新型コロナウイルス、監視強化呼びかけ…WHO
2013年5月13日10時28分 読売新聞
【ジュネーブ=石黒穣】サウジアラビアなどで感染が広がる新型コロナウイルスについて、世界保健機関(WHO)は12日、一層の感染拡大が懸念されるとして、各国に監視強化を呼びかけた。
サウジアラビアを訪問しているケイジ・フクダ事務局長補が「濃厚な接触がある場合、人から人へ感染するとの見方が強い」と指摘し、各国が警戒体制を緊急に強化する必要があると述べた。
SARS(重症急性呼吸器症候群)の原因ウイルスとよく似た新型コロナウイルスは同日までにサウジアラビアのほか英国、フランスなどで計33人の感染例が確認され、このうち18人が肺炎などで死亡した。
コロナウイルス
wikipediaより
コロナウイルス(Coronavirus)は、一本鎖 (+) RNAウイルスのニドウイルス目のコロナウイルス科のウイルスをさし、コロナウイルス属、トロウイルス属を含む。
エンベロープ表面に存在する突起によって太陽のコロナのような外観を持つことからこの名が付いた。
ウイルスの増殖は細胞質内で行われ、小胞体やゴルジ装置から出芽する。
コロナウイルスの中にはエンベロープにヘマグルチニンエステラーゼを有し、赤血球凝集性を示す種が存在する。
SARSウイルスは既知のコロナウイルスと大きく異なった塩基配列を持つことが示された[1]。
コロナウイルス属のゲノムはRNAウイルス中最大(約30kb)である。