鳥インフル、人から人の証拠なし WHOと中国調査チーム

2013/04/22 19:47 【共同通信】

 【上海共同】世界保健機関(WHO)と中国の衛生当局が結成した鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の合同調査チームは22日、上海市で記者会見を開き「今のところ人から人に感染した証拠はない」と明らかにした。

 上海市は22日、新たに死者が1人増えたと発表。中国全体の感染者は死者21人を含む103人となった。人同士での感染が確認されれば、大流行の危険性が高まる。

 合同チームを代表して会見に出席したWHOのケイジ・フクダ事務局長補は、最終の調査結果は出ていないとした上で「人同士での感染がないか非常に心配しているが、今のところまだ証拠はない」と述べた。

鳥インフル 感染確認100人超える

NHK NEWS web 4月21日 22時21分
H7N9型の鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染が相次いでいる中国で、21日、新たに6人の感染が確認され、これで感染確認は100人を超えました。

H7N9型の鳥インフルエンザウイルスへの感染が新たに確認されたのは、浙江省の58歳から81歳までの男女合わせて5人と、江蘇省の68歳の男性1人の合わせて6人です。
このうち浙江省の76歳の男性は21日に死亡しました。
また、今月14日に感染が確認されていた浙江省の62歳の女性も、20日、死亡したということです。
これで中国全体の感染確認は103人、死者は20人になりました。
一方、上海市の当局は、ウイルスに感染したものの病院で治療を受けて回復した54歳から68歳までの男性3人が退院する際、国内外のメディアに取材の機会を設けました。
3人は現在の体調や、感染源に心当たりがあるかどうかなどについて質問を受け、このうちの1人は「この病気についてはまだ分からないことが多いので、今後も医師の指導の下で闘わなければいけないと思う」と答えました。
患者が回復した事例を積極的に広報することによって、「当局は治療や感染拡大防止のための対応をきちんと取っている」とアピールするねらいがあるとみられます。

コメントは受け付けていません。