福井県は4日、同県鯖江市の中華料理店「御園飯店」で食事をした小学生から70代の男女8人が下痢などの食中毒症状を訴え、うち5人からノロウイルスを検出したと発表した。いずれも軽症で快方に向かっている。
県によると、8人は親戚で、昨年12月29日夜に同店を利用し、いずれも31日に発症。調理を担当した従業員1人からもノロウイルスが検出されたため、県は提供された食事が原因と判断し、同店を4日から、3日間の営業停止処分とした。
東京プリンスホテルでノロ感染 すき焼き弁当でも
東京都は4日、東京プリンスホテル(港区)のレストラン「ポルト」の料理や、弁当工場「人形町今半フーズプラント白河センター」(江東区)のすき焼き弁当を食べた計111人が昨年12月、下痢や嘔吐の食中毒症状を訴え、一部の人からノロウイルスが検出されたと発表した。重症者はおらず全員回復している。
港区と江東区はレストランと弁当工場をいずれも1月4日から3日間の営業停止処分にした。弁当工場はすき焼きで有名な「人形町今半」の関連会社が経営している。
都によると、昨年12月12、13両日に同レストランを利用した76人が発症。ローストビーフやてんぷらなどを食べた。
広島、すしで31人ノロ感染か 重症者なし
広島県福山市は4日、市内の飲食店「寿司 立樹」の仕出し弁当を食べた25~65歳の男女31人が下痢や嘔吐などの症状を訴え、うち2人からノロウイルスを検出したと発表した。重症者はおらず、全員が快方に向かっている。
市によると、31人はいずれも広島県内に在住。先月28日の昼食にヒラメやイカなどを使ったすし弁当を食べた。
市は4日から再発防止対策が取られるまで、店を営業禁止処分にした。