韓国で中東呼吸器症候群(MERS)の
感染が拡大していることを受けて、
アジア慢性期医療協会は16日、25日から
韓国・釜山で開催を予定していた
アジア慢性期医療学会の延期を発表した。
【真田悠司】
MERSは、MERSコロナウイルスによる重症呼吸器感染症で、
基礎疾患のある人や高齢者で重症化しやすく、
接触者間で限定的なヒト―ヒト感染の可能性もあると
されている。
2012年にサウジアラビアやヨルダン、アラブ首長国連邦などの
アラビア半島とその周辺を中心に発生が確認され、
韓国では、先月11日に輸入症例が報告された。
厚生労働省によると、韓国でのMERSの感染者は15日時点で、
死者18人を含む計150人。医療機関や自宅などで
隔離の対象とされている人は、5216人に上るという。
これらの状況を踏まえ、アジア慢性期医療協会は、
約1年半ぶりに開かれる予定だったアジア慢性期医療学会の
延期を決定。
開催時期については、現時点では決まっていないという。
アジア慢性期協会に中国が加盟
また、アジア慢性期医療協会は、
同協会に中国慢性期医療協会が加盟すると発表した。
23日に東京都内で加盟調印式が行われる。
アジア慢性期医療協会は、11年からアジア諸国の
関連機関との交流や情報交換ができる枠組みの構築
などを目的に、日本と韓国で活動を続けている。
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